では,ジムニーから降りて徒歩で行ってみましょう! まずは入り口の遠景.左にはゲートがあり,林道になっている. 旧国道の貫禄が感じられるダート路. | |
坑門周辺は水溜りになっている.進入禁止の看板やゲート,柵はなかった. ひょっとしたら朽ち果てたのかもしれない.足場を確認しながら進む. | |
ヒビだらけのコンクリート,表面は剥落が目立つが,まだ扁額が残っている. | |
右から書かれた「谷隧道」の三文字.新トンネルのプレートには昭和45年施工と書かれていたので,30年近く前に廃棄されたと思われる.さすがの貫禄. ちなみに新トンネルのほうも「谷隧道」と名前を引き継いでいる. |
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当時の看板,標識がボロボロになりながらも残る.こんな山奥だったからこそ 埋められないで残っていたんだと思う. | |
古い割には大きく見えた坑門だが,種を明かせば出口に向かってだんだん広くなっていただけ.侵入の際にはだんだん狭くなっている.5段階位の段段構造になっていた. | |
訪れたのは冬も近い10月.冬眠するコウモリが一杯いた. 相当やる気がなかったらしく,間近で観察できた. | |
そして,懐かしい缶ジュースの空き缶発見.まずはHI-Cアップル. | |
さらにマイルド烏龍茶.これは見たことがない. | |
さらに,今も変わらないデザインのダイドー缶コーヒー. | |
続きましてはサワーホワイト. | |
さらにさらに,アサヒビール.いつの時代の缶なんだろう… | |
そしてカマドウマの大群.こうして我々は心霊現象より恐ろしい,某昆虫の大群に 遭遇し,旧谷隧道を後にしたのだった.寒かったから動きが鈍くて助かった. あれが全部好き勝手に飛び回りまくっていると思うと発狂もの. まだまだ俺たちは青かった. | |
坑門付近ではコケやシダ類が生えていた.ジムニー以外のわだちも見られ,けっこう訪れる人も多いのかも. | |
「やれやれ,カマドウマにはかなわねえぜ」 生身の俺らは意外と根性がなかった. |
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旧道に残るガードレールの跡.木の侵食具合からも廃道化の年月の深さがわかる. | |
一応ジムニーで閉塞点到達を果たしたものの,越冬中のカマドウマに阻まれ生身での到達はかなわなかった.伝説の旧廃隧道「旧谷隧道」は今も石川と福井の狭間で眠る. 05年5月に接近を試みたところ,旧道部分で工事車両以外通行止めのゲートができてました.何の工事!? |