国道249号線を能登半島に沿って進むと,連続トンネル地帯に出る. 旧富来町,現志賀町の荒々しい岩場が有名な巌門近くである. 今回紹介するのは「生神隧道」.「生神」と書いて「ウルカミ」って読むみたいなのでご注意. | |
主要3桁国道にあって,輪島市と金沢市を繋ぐこの隧道は交通量多め.
なかなか車が途切れない.呑気に写真撮影なんかしてると轢かれそうな雰囲気. 金沢側坑門はツルツルビューティフォーなコンクリート製.黒バックの扁額もかっこいい. |
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銘板を見ると,完成は平成12年3月. でも,内部の様子から30年はいってると思う. 金沢側坑門の工事が終わったのがこの年なんだと思われ. | |
やっぱり昭和52年完成との事で,28年経過してる. さてさて,ここからがこの隧道の凄いところ. いたるところに,銘板が埋まってる!! |
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例えばこれ,平成8年に 「排水ボーリング工 540m (5m×108本)」 とある.5メートルのパイプを108本も刺したのかよ!! | |
他にも,同じ工期で「ロックボルト工 794本,炭素繊維工 559m」 794本!鳴くよウグイスロックボルト工って覚えよう.炭素繊維工も貼りまくり. | |
さらに「ロックボルト工 452本 炭素繊維工 273m」追加. | |
まだまだ「炭素繊維工 338m」も追加. | |
仕上げに「排水ボーリング工 770m(5m×154本)」!! ちょっと待て,ロックボルトでどれだけ縫いまくってあるんだ!! あと,排水ボーリング工の数に驚き.なんちゅう微妙なバランスで成り立っとんねん!! まだまだ確認していない災害復旧工事の銘板があるかも知れない. | |
輪島側の坑門.扁額の金文字がかっこイイ! | |
金沢から輪島に向かう国道249号線. 中間地点に位置する生神隧道は,災害から立ち直った隧道だ. ロックボルト千本固め+ボーリング水抜き穴250本で今日も安全な交通を保障する! フランケンシュタインもびっくりだ. 地震の際には一刻も早く坑内より脱出することをお勧めする. |