金沢市のはずれ，夕日寺地区の奥地に林道用トンネル？夕日寺隧道は存在した． 崩落のため使用中止となってから数年経つと思われる古びたコンクリート製の照明なしトンネル． その中でこそばゆいが見たものは！？ 　本気と書いてマジですか！ヒャー，ヒョー，衝撃の崩落現場．恐怖の潜入編の始まりである．
	荒れ道を歩き，熊の恐怖におびえながら夕日寺隧道坑門までたどり着いた俺は， 侵入をためらっていた．進入禁止の看板には，不慮の事故に巻き込まれても一切責任は負わないと記してある． 即ち，不慮の事故に遭う危険性が非常に高いのね． ん，ここまで熊にも遭遇しないできたし，今，この瞬間に大崩落して閉塞する可能性は低めと勝手に見積もって， 危険と判断した場合は直ちに引き返そうと誓って隧道に接近した．
	坑口部から見る限り，どこが崩落しているかわからない． むしろ内部のコンクリートはきれいで，意外と崩落の危険があるだけで，まだ崩れていないんではないかと思わせる程だ．
	坑門に近づいてみると，怪しくなってきた．かなり迫力がある坑門である．
	右上部のクローズアップ．地味に崩れてるし． やはり内部で大崩落しているのか？（まだ半信半疑）
	中のコンクリートつるつるですよ？下手なおばあちゃんよりスベスベなんでないの？ 頬ずりしたくなる欲求を抑えつつ，一歩一本慎重に進む．
	コンクリートの表面が怪しくなってきた．トンネル中央部のコンクリートの様子である． さっきまでの20代を思わせる壁面のつやと光沢はなくなり，怪しいシミが出始めている． コンクリート肌年齢は40歳といったところか．
	コンクリート．入り口からずっとこんな路面で，片側には水路が設けてある．
	おっと，吹き出物じゃなかった，突起物発見．トンネル上部の強度を稼ぐための杭？木製の材木が刺さっている．最初はコウモリかと思った．
	永遠と似た光景が続く．向こう側の光が見えたので油断していたが，意外と長いトンネル． １５０ｍ位はあるんだろうか． 徐々に胡散臭くなってきているものの，前半３分の２は結構状態が良いのでは？
	徐々にコンクリート肌年齢が高齢化していく壁面，もはや60代のしおれっぷり． 前半部分のプリプリ感は見る影もなく，変色し，ところどころ緑だ．
	今回の潜入，懐中電灯を忘れたので光源はデジカメのストロボのみである． 気が付けば，路面の様子が変ですよ？この砂どこから沸いて出た？アレか，ひょっとしてこれが崩落ですか，俺，今，非常にDANGERなトコに突っ立ってます？上見る勇気がわかないんですが？ 　今，俺の頭上はとても好くない事になっているんじゃないの？しまった，ヘルメットかぶって来とけば気休めくらいになったのに． 次回，衝撃の天井画像の報告を待て！

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