宇出津第一歩道隧道
 石川県は能登半島、この半島には外周に沿って国道249号線が通っている。 内浦側を、穴水町を越え、能登島を越えて珠洲方向に向かう。 能都町宇出津の「藤波」信号を直進すると、旧国道らしい道が残る。 この旧国道沿いに、宇出津第一隧道がある。
 昭和時代を感じさせるポータルに、すれ違いが余裕とは言えない狭い隧道である。 今は宇出津トンネルに主な役割を引き継いでおり、宇出津の街中にアクセスする地元道だ。 立派な扁額であるが、今回の主役は宇出津第一隧道ではない。
 一歩下がると穴水側ポータルの影から、旧々隧道が見えてくる。 穴水側から旧道を勢いよく通ると見逃してしまう、非常に見つけにくい。
 いつの時代から交通を支えているのか不明なものの、迫力あるポータル。 歩道になっても立派な扁額が掲げられている。
 内部の様子は照明完備の超美麗隧道。 宇出津第一隧道が狭いためか、歩道隧道としてバリバリ現役。 地元の方の管理も行き届いており、ゴミ一つない。
 コンクリートの表面に塗装を施してあるのか、白く明るい隧道内。 通行の不安はない。 ゆるいカーブを描きながら、珠洲側ポータル付近で大きく曲がっている。 かつてバスやトラックがここを通ったのかと思うと感慨深い。 見通せない上にすれ違い不可能である。
 親子そろって珠洲側ポータルの様子。 歩道隧道も車道隧道もマダマダ現役で活躍中だ。 宇出津を突っ切る孫隧道が稼動中なものの、町内の交通を今日も支える。 能登半島へお越しの際は、あえて旧道に突っ込んでみるのも風情があると思う。

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