旧尾小屋鉄道の廃隧道が残っていることをネット調査で確認.しかも2つも. ひとつは自動車で進入可能な観音下(第2)トンネルで,すでにレポートした. もうひとつは,もっと尾小屋よりにあることだけわかったが,詳しい位置は不明. でも,山肌に注目しつつ,国道412号を走っていたら怪しい穴発見.どれかわかります? | |
「参ったね,行くしかないっしょ」とTMNG. 今回,わざわざ三重県から駆けつけてくれた. 本当は新たに購入した汽笛を自慢しに来ただけかも知れない. | |
目的の隧道は川の向こう岸.最寄の橋から300m程やぶの中を移動しなければいけない. 折りしも12月,うっとうしい草の類は枯れかけ,しかも雪が降り始める前の季節. 最高にいいタイミング. | |
線路跡は森に還ろうとしていた.尾小屋鉄道が廃線になったのは昭和52年らしいので, 約30年経ってるんですな.まだ通れないことはなさそう.夏は知らないけど. | |
通信用電線の碍子だろうか?汚れた碍子が何個か落ちていた. | |
崖の上には落石防止用の柵が残っていた. 痛んでいる様子はなく,廃線後もこの崖は安定していたのだろう. | |
薮を掻き分けながら歩くこと10分弱,トンネルが見えてきた. | |
石積みのポータル.思ったよりきれいに残っていて,廃線後30年経過しているようには見えない. 路面は通行がないため,シダ植物が生えたい放題. | |
内部も石積み.所々に碍子が残っていた. | |
壁面は白く変色していたが坑内に大きな崩落はなく,良い状態で残っていると思う. | |
抗口付近の天井では,石積みにコンクリートが巻かれていた様子. 天井部分のコンクリートは剥がれ落ちて,石が見えている. | |
枕木が残る坑内に,天井から落ちてきたコンクリートが散らばっていた. | |
尾小屋側のポータル.薮化して,植物が生い茂ってはいるが大きな損傷はない. 小松側と同じ,シンプルなデザインの石積みだ. | |
川の向こうに目をやれば,ニツ屋集落の家々が見える. | |
この先,尾小屋までの旧線跡はご覧のように激薮化していた.
冷やかし程度の根性で進入できる密度ではない.
このトンネルまではそこまでの薮ではなかったので,見に来る物好きが多いのかもしれない. 旧尾小屋鉄道のニツ屋(第1)トンネルは枕木を残しつつ現存する. |